お知らせ

「サイエンスカフェRRM」を6月10日に開催します

リニューアル3年目を迎えた「サイエンスカフェRRM」。今年度も大地・生物・人間にまつわるさまざまなテーマをとりあげ、参加者の皆さんがフランクに語り合える場をつくっていきます。今回は、雪と地域づくりをとりあげます。但馬に住む私たちにとって、雪は他人事ではありません。過疎化・高齢化がすすむ現在では、雪下ろしの担い手すら不足します。雪「害」と、マイナス面ばかり指摘される雪ですが、地域づくりに活かす余地はあるのでしょうか。冬の生活の切実な問題について考えてみたいと思います。事前申し込みのうえ、ご参加ください。

日時:2018年6月10日 (日) 14:00-16:30
場所:豊岡稽古堂交流室3−1(豊岡市役所敷地内、大開通り正面:豊岡市中央町2-4)   
定員:40名(先着順)
参加費:無料(飲み物は各自でご持参ください。稽古堂にも自動販売機はあります)    

1.話題提供(14:00-15:15)
地域社会デザイン研究所代表 沼野夏生氏
「雪を逆手に取る地域づくり」
雪が多い地域は産業振興や交通に大きなハンディを負い、後進地域として豪雪地帯対策特別措置法などの地域立法の適用を受けてきました。法律で指定された「豪雪地帯」は西日本にも広く分布し、兵庫県でも豊岡市をはじめ5市2町に及びます。豪雪地帯の過疎化・高齢化は一層深刻化していますが、近年、地域住民や広域ボランティアによる下からの自発的な取り組みが増え、豪雪地帯対策が新たな展開を見せていることも事実です。こうした動きの背景と特徴を探り、北海道から中国地方まで広がる日本の雪国の地域性と取り組みの地域特性にも目を配りながら、これからの豪雪地帯の持続や活性化に向けた課題について一緒に考えてみたいと思います。

★沼野代表は、東北大学大学院工学研究科博士課程修了。工学博士。防災科学技術研究所、岩手県立大学(いずれも現名称)、東北工業大学教授を経て現職。専門は地域計画、建築計画。雪国や過疎地域、地方小都市など、「条件不利地域の計画」を一貫して研究している。現在は東北工業大学名誉教授、日本雪工学会長としても活動し、広く教育・研究に貢献している。主要著書は『雪害-都市と地域の雪対策(単著)』(森北出版)、『雪国学-地域づくりに活かす雪国の知恵(単著)』(現代図書)など。

2.ディスカッション(15:15-16:30)
ファシリテーター:成田勝彦・下中智晃(兵庫県立大学大学院地域資源マネジメント研究科博士前期課程)

申込先:兵庫県立大学 豊岡ジオ・コウノトリキャンパス
E-mail:rrm@ofc.u-hyogo.ac.jp
(氏名、所属、住所、メールアドレス、電話番号をお知らせください)
Tel:0796‐34‐6079

主催:兵庫県立大学地域資源マネジメント研究科
共催:兵庫県立コウノトリの郷公園・豊岡市