お知らせ

サイエンスカフェRRMを7月28日に開催します

さまざまな切り口から、参加者の皆さんとともに大地・生物・人の関係性を考え、議論するサイエンスカフェRRM。今回は「草原」がテーマです。日本の草原風景は、農業や畜産といった生業との密接な関わりのもとで成立しました。私たちの暮らしと産業が激変した今、その草原に危機が迫っています。「草原」の維持管理を元に地域資源の未来への伝え方について考えてみたいと思います。暑い盛りとなりますが、ふるってご参加ください。

日時:2018年7月28日(土)14:00-16:30
場所:豊岡稽古堂交流室3−1(豊岡市役所敷地内、大開通り正面:豊岡市中央町2-4)   
定員:40名(先着順)
参加費:無料(飲み物は各自でご持参ください。稽古堂にも自動販売機はあります)    

1.話題提供(14:00-15:15)
全国草原再生ネットワーク 高橋佳孝氏
「草原の危機:火入れと利用が守る草原の生態系と地域の将来」
日本の草原の多くは数百年以上もの長い歴史があり、人々の営みに適応した多様な生きものが暮らしてきました。かつてのように飼料、肥料、屋根材として「草」が使われるならば草原は復活するでしょうが、それには草を資源として利用するシステムの再構築が必要です。また、草原を保全する担い手不足も深刻で、地域の主体性を尊重しながらも、ボランティアやNPO等を含む新たな形の管理組織とそれを支える社会システムも求められています。旧来の資源利用だけにとどまらず,草原の恵み(生態系サービス)は、いまや文化的・調整的な機能を含めて極めて多岐にわたります。草原の利活用や再生が生物多様性や生態系サービスを重視した新たな価値を喚起し、個性豊かな地域を創り出す可能性について,一緒に探ってみたいと思います。

★高橋先生は、岩手大学農学部卒業。農学博士(東京大学)。全国草原再生ネットワーク会長、阿蘇草原再生協議会会長。1979年に農林水産省に入省以来,一貫して「里山草地の永続的維持管理と利用に関する研究」に従事。中国地方や熊本県阿蘇地方を中心に、地域の農家、市民、行政の一体的な放牧への取り組みと地域資源の保全・管理の実践を支援。草地の保全管理の問題を、草原生態系だけでなく農畜産業や文化景観の視点から研究調査し、また、全国草原サミットの開催にも尽力している。

2.ディスカッション(15:15-16:30)
ファシリテーター:泉山真寛・藪下拓斗(兵庫県立大学大学院地域資源マネジメント研究科博士前期課程)

申込先:兵庫県立大学 豊岡ジオ・コウノトリキャンパス
E-mail:rrm@ofc.u-hyogo.ac.jp
(氏名、所属、住所、メールアドレス、電話番号をお知らせください)
Tel:0796‐34‐6079

主催:兵庫県立大学地域資源マネジメント研究科
共催:兵庫県立コウノトリの郷公園