お知らせ

サイエンスカフェRRMを5月12日に開催します

新年度最初のサイエンスカフェRRMでは、「地磁気の逆転とチバニアン」をテーマにします。チバニアンと聞いて子供向けのアニメに出てくる猫のキャラクターかと思う方もいるかもしれませんが、そうではありません。チバニアンは、世界標準の地質時代の候補名称で、その年代の指標になる地層がある場所「千葉県」にちなんで提案されているものです。この、チバニアンという地質時代区分の目安となっているのが地磁気の逆転現象です。あれ? 地磁気の逆転なら玄武洞が専売特許じゃないか、何故ゲンブニアンやタジマニアンではいけないのか? そんなあなたの疑問もこのカフェで解決して頂ければと思います。

日時:2019 年5月12日 (日) 14:00-16:30
場所:豊岡稽古堂交流室3-1(豊岡市役所敷地内、大開通り正面:豊岡市中央町2-4)
定員:40名(先着順)
参加費:無料(飲み物は各自でご持参ください。稽古堂にも自動販売機はあります)

1.話題提供(14:00-15:15)
茨城大学理工学研究科教授 岡田 誠氏 「地磁気の逆転とチバニアン」
地球は長い年月の中で様々な現象を起こしています。それら多様な現象は、地層や岩石、化石という形で各地に点在して残されています。地球の歴史を知ることは、私たち人類が、今後も活動し続ける地球と持続的に共生していくためにとても重要なことです。一方で、地球の歴史は誰かが常に観察し日記に記録しているわけではないため、各地に点在する地層や岩石などを調べ、過去に地球で何が起きたかを時系列で並べ、整理しなければなりません。こうして決められたのが「ジュラ紀」や「白亜紀」などの地質年代です。昨年、人類が誕生して以降の地質時代区分をさらに細かくしようという動きの中で、千葉県房総半島にある地層が注目されました。この地層は時代の境界を連続的に記録しているだけでなく、地球規模で記録される「地磁気の逆転現象」の境界を含むため、時代区分に相応しいと考え、私たちは世界に提案しました。その結果、全部で4段階ある審査のうち、最初の2段階をクリアすることができました。今回はその経緯や意義を紹介します。

★岡田先生は1965年神奈川県生まれ。1992年東京大学大学院理学系研究科博士後期課程修了。理学博士(地質学)。専門は層序学、古地磁気学、古海洋学。編著書に『フィールドジオロジー2 層序と年代』共立出版などがある。

2.ディスカッション(15:15-16:30)
ファシリテーター:熊谷暢聡・岡田俊弘(兵庫県立大学大学院地域資源マネジメント研究科博士前期課程)

申込先:兵庫県立大学 豊岡ジオ・コウノトリキャンパス
E-mail:rrm@ofc.u-hyogo.ac.jp(@を半角に)、Tel:0796-34-6079
(氏名、所属、住所、メールアドレス、電話番号をお知らせください)
主催:兵庫県立大学地域資源マネジメント研究科 
共催:兵庫県立コウノトリの郷公園