7月16日(第1講)と8月20日(第2講)に、第1回目となる地域資源マネジメント教室を開催しました。この教室は、本研究科が蓄積してきた人と自然の関係論にもとづく地域づくりの方法論の講義と演習を組み合わせた学びの場で、今回は「自然災害と地域資源マネジメント」をテーマに行いました。
第1講は17名の受講者があり、エコ分野とジオ分野からの講義のあと、フィールドワークでは玄武洞など豊岡市のスポットをバスで回り、地形地質の特徴と人の暮らしとの関係性や、地域資源が持つ価値について考えました。第2講は14名が参加し、ソシオ分野からの講義を交えながら、豊岡市中心部を対象として防災マップづくりに取り組み、地域資源を活用した安全な地域づくりについて検討しました。2日間の講義・演習を通して「地域資源マネジメント」への理解を深めました。
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講座の概要は次の通りです。
■第1講:2017年7月16日(日)13:00~16:30
場所:兵庫県立大学豊岡ジオ・コウノトリキャンパス(豊岡市祥雲寺128)
1)講義(13:00~14:30)
・「氾濫と河川生物」:わが国で失われてきた氾濫原と河川生物の適応
講師:佐川志朗(兵庫県立大学大学院地域資源マネジメント研究科教授)
・「豊岡盆地の地質特性と災害」:豊岡周辺で起こる自然災害から地形地質の特徴を考える。
講師:松原典孝(兵庫県立大学大学院地域資源マネジメント研究科講師)
2)フィールドワーク(14:30~16:30)
「豊岡市赤石、玄武洞、豊岡市田結をバスで移動しながら、豊岡の地形地質の特徴と人の暮らしの関係性、および地域資源の価値を考える」
■第2講:2017年8月20日(日)10:00~15:30
場所:じばさんTAJIMA 第1交流センター(豊岡市大磯町1-79)
講義・演習(10:00~11:00)
「災害図上訓練(DIG)」:地域の災害特性とその対応策について考える。
講師:菊池義浩(兵庫県立大学大学院地域資源マネジメント研究科講師)
フィールドワーク(11:00~12:30)
「防災まち歩き」:災害発生時の危険個所および避難場所・避難経路の点検(じばさんTAJIMAの周辺地域を予定)
休憩(12:30~13:30)
演習(13:30~14:30)
「防災マップ作成」:地域防災の取組方法を学習し、地域資源への理解を深める。
成果発表(14:30~15:30)
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