お知らせ

サイエンスカフェRRMを9月29日に開催します

大地・生物・人の関係性を参加者の皆さんとともに考え、議論するサイエンスカフェRRM。13回目となる今回は「災害の可視化」がテーマです。災害大国と言われる日本ですが、自然災害の元となる諸現象は地球の活動そのものであり、そこに人が介在して初めて災害になります。自然災害の根源となる「自然現象」を理解し、地域の災害リスクを知って初めて、私たちは災害に備えることができるようになります。今回は災害をどのように把握し理解するかを中心に、皆さんと議論します。ふるってご参加ください。

日時:2018年9月29日(土)14:00-16:30
場所:豊岡稽古堂交流室3−1(豊岡市役所敷地内、大開通り正面:豊岡市中央町2-4)   
定員:40名(先着順)
参加費:無料(飲み物は各自でご持参ください。稽古堂にも自動販売機はあります)    

1.話題提供(14:00-15:15)
大阪市立大学大学院理学研究科 准教授 原口 強氏
「災害の可視化」

人は地震や津波で直接死ぬことは決してない。阪神淡路大震災は圧死、東日本大震災は水死が9割でした。地震、津波、洪水等は、地球上のどこかで日常的に発生しているナチュラル・ハザードです。そこに人が巻き込まれるとナチュラル・ディザスター、自然災害になるのです。兵庫県南部地震と阪神淡路大震災、東北地方太平洋沖地震と東日本大震災の関係です。人が住んでいるから災害になるのです。自然災害に対する防災の基本は、その土地の成り立ちを知ること、土地の災害リスクを知り、世代を超えて語り継ぐことが防災認識を高めます。この際、災害が可視化できること、その第一歩が地形・地下の可視化です。
講演では、この数年取り組んでいるLiderによる密林下の地形解析、SLAM技術による地下空間の3Dモデル、地下探査の事例、琵琶湖底遺跡や別府湾瓜生島伝説に関わる海底の流れ山の事例などを紹介します。

★原口先生は、1998年東京大学大学院工学系研究科地球システム工学専攻修了。博士(工学:東京大学)。復建調査設計株式会社を経て、2003年から現職。地質工学の視点から、都市地盤防災・環境問題に教育・研究を通して積極的に取り組み、その成果を社会に還元している。東北地方太平洋沖地震では地震発生直後に現地入りし、最新の情報を収集・発信した。主な著書に、東日本大震災津波詳細地図〈上・下巻〉(古今書院)、地震で沈んだ湖底の村―琵琶湖湖底遺跡を科学する(サンライズ出版)など。

2.ディスカッション(15:15-16:30)
ファシリテーター:亀田直記・熊谷暢聡(兵庫県立大学大学院地域資源マネジメント研究科博士後期課程・前期課程)

申込先:兵庫県立大学 豊岡ジオ・コウノトリキャンパス
E-mail:rrm@ofc.u-hyogo.ac.jp
(氏名、所属、住所、メールアドレス、電話番号をお知らせください)
Tel:0796‐34‐6079

主催:兵庫県立大学地域資源マネジメント研究科
共催:兵庫県立コウノトリの郷公園