お知らせ

サイエンスカフェRRMを10月27日に開催します

今回のサイエンスカフェは大学院での開催です。このたび大学院では、薪ストーブを導入しました。そのお披露目も兼ねたいと考えております。炉端談義というにはやや寒さが足りない時季かもしれませんが、地元の石材でつくり、地元の廃材を利用したストーブで暖をとりつつ、地域と大学院のつながりに思いを馳せる機会にできればと思います。

日時:2019年10月27日 (日) 15:00-17:30
場所:兵庫県立大学 豊岡ジオ・コウノトリキャンパス大学院棟1階 多目的室(豊岡市祥雲寺字二ヶ谷128)
定員:40名(先着順)
参加費:無料(薪ストーブ焙煎コーヒー、お菓子あり)

1.話題提供(15:00-16:15)

東邦大学理学部生物学科教授 長谷川雅美氏
「長期野外研究でさぐる火山島のヘビとトカゲの共進化」

長い地球の歴史の中で、たった一日の噴火が森林生態系を大規模に改変してしまうことや、たった一回の外来種の導入がその後の島嶼生態系を大きく変えてしまうことがあります。同じ地域で長期の研究を継続することで、私はこうした事件の目撃者となり、自然の変容を記録し続けてきました。この間、ヘビとトカゲの生態や行動、形態の地理的変異に注目し、島集団間の進化的変化が、他の生物との関係の在り方の地理的な違いに帰着することを明らかにしてきました。伊豆諸島の島々の記録者として野外研究を続け、生物の世界を生態的、進化的に変化させる原理を具体的に明らかにしつつ、島々の生態系を包括的に理解するのが目標です。学術的成果を生み出す宝島としての価値を高め、自然生態系の保全と再生に成果をあげていく、そんな意思があることを下地にして、トカゲとヘビのお話をさせてください。

★ 長谷川先生は1958年千葉県生まれ。1981年東邦大学理学部生物学科卒業。1991年東京都立大学で博士(理学)を取得。1985年に千葉県教育庁に入庁し、1993年から千葉県立中央博物館の職員を経て、2000年に東邦大学理学部生物学科の助教授に就任。2006年から現職。伊豆諸島を中心に島嶼生態系の長期動態を観測し、貴重な生態学的情報を蓄積してきた。専門は動物生態学、個体群生態学、群集生態学。2017年の日本生態学会大島賞受賞。

2.ディスカッション(16:15-17:30)
ファシリテーター:伊藤 岳・中 晶平(兵庫県立大学大学院地域資源マネジメント研究科博士前期課程)

申込先:兵庫県立大学 豊岡ジオ・コウノトリキャンパス
E-mail:rrm@ofc.u-hyogo.ac.jp(@を半角に) Tel:0796-34-6079
(氏名、所属、住所、メールアドレス、電話番号をお知らせください)

主催:兵庫県立大学地域資源マネジメント研究科 
共催:兵庫県立コウノトリの郷公園