SDGs

アクションリサーチを用いたヘルスワーカー支援プログラムの開発:低中所得国における健康危機対応能力の向上を通じたSDGsへの貢献

研究期間:2022年7月から2023年3月

◆研究メンバー
兵庫県立大学地域ケア開発研究所:増野園惠、梅田麻希、林知里、朝熊裕美
国立国際医療研究センター国際感染症センター:大曲 貴夫、石金正裕
東京大学大学院医学系研究科:西大輔
兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科:阪本真由美
兵庫県立大学環境人間学部:井上靖子
兵庫県立大学看護学部:川田美和、西池絵衣子
 
●助成金名:兵庫県立大学令和4年度 特別研究プロジェクト推進事業【SDGs関連研究】
 
 世界的なCOVID-19の流行は、社会の持続可能な発展には、ヘルスケアシステムや保健医療人材の強化が不可欠であることを浮き彫りにしました。ヘルスケアシステムの崩壊を食い止め、健康維持に必要な社会サービスを提供し続けるためには、保健医療の第一線で活動するヘルスワーカーの心身の健康を守ることが不可欠です。地域ケア開発研究所は、災害健康危機管理WHO協力センターとして、災害やCOVID-19パンデミック発生下で、保健医療従事者を支援する研究プロジェクトを実施してきました。この経験とネットワークを活かして、本プロジェクトでは、西太平洋地域の低中所得国において活用できるヘルスワーカー支援プログラムを開発しています。初年度である2022年度は、国内のCOVID-19対応から得た経験や科学的知見を兵庫県で行われた「ぼうさい国体」で発信しました。また、モンゴルで質問紙調査とワークショップを実施し、対象国における支援ニーズの明確化と試行プログラムの立案を目指しています。
 本プロジェクトには、様々な専門性を持ったメンバーが多機関から参加し、新たな感染症パンデミックや自然災害において、全ての人が健康と福祉を享受できる国際社会作りに向けて協働しています。