栄養教育・栄養生理学研究室Laboratory of Nutrition Education and Nutritional Physiology

兵庫県立大学環境人間学部

食育活動

ウランバートル: 乳幼児期から始める虫歯予防のための食育(2019年開始!)

(新型コロナウィルス感染症拡大により、現在活動を休止中)

 岡崎好秀先生(国立モンゴル医科大学歯学部客員教授、岡山大学病院スペシャルニーズ歯科センター診療講師)は、25年前からモンゴル国で歯科保健活動を行っておられる歯科医師です(写真)。モンゴルでは都市化や近代化の波を受けて、首都のウランバートルでは「車社会・屋内労働」「遊牧民時代の脂質の多い食事」「甘い飲み物とお菓子の洪水」による運動不足と過食のために、おとなでは肥満や生活習慣病が、子どもでは低年齢から発症する重度の虫歯(4歳児の約9割)が大変な健康問題となっており予防が急務です。岡崎先生が行われている齲蝕予防活動や人材育成のお手伝いを食や栄養の面からできないでしょうかと希望し、同行させて頂けることになりました。4月に現地調査、9月には幼稚園等での食育のために、4年生2名と訪問しました。こちらの記事をご覧ください。

フィリピン共和国:小学校における食育授業

 研究室の卒業生、高木絢加さんがフィリピン共和国のJICA隊員だったご縁で、現地の小学校で食育授業を行わせて頂くことができました。3月に挨拶(教員)、6月に卒業研究生3名と現地調査に行き、多量の米飯を少量の塩辛いおかずと一緒に食べる偏った食生活であることや、野菜の食べ方が非常に少ないことなどがわかりました。そこで、国のK to 12カリキュラムとの整合性もみながら、2年生には「バランスの良い食事」、3年生には「野菜摂取」をテーマとした食の授業を行いました。事前に、学生自らが市の教育省や小学校でプレゼンし、自分達のやりたいことを伝えトップの許可を頂く所からのスタートでした。そして帰国後は、英語での指導案と教材づくり、授業に向けたトレーニングと評価表づくりなどであっという間に9月を迎えました。本番では、楽しい導入、大切な知識は体を動かしながら覚えるなど、児童の記憶に残る授業が出来たと考えています。作成した教材は、後々使って頂けるように小学校に寄付しました。6月には大阪地震当日、9月には台風で関空が水浸しになった直後の出国でしたが、現地の学校関係者やJICA隊員の方々、バビタハウスの杉山明子様など、たくさんの方々の心温まるご支援のお蔭でやり遂げることができました。学生達にとっても一生忘れられない貴重な経験になったことでしょう。
論文へのリンク

使用した指導案、教材、評価のためのワークシート

特別な支援が必要な児童生徒への食育

 これまでに、養護学校や特別支援学校で、栄養教諭をはじめ多くの先生方のご理解とご指導のもと、研究室の4年生と一緒に食育に入らせて頂く機会がありました。

「野菜に関心を持つこと」をテーマにした食育(論文あり)

肢体不自由など重度の障がいを持つ児童・生徒さんを対象として、布で作った野菜を用いて、室内で収穫体験を行う食育を行わせて頂きました。洗濯バサミ(収穫すると手ごたえのあとパッチンと音がする)や、マジックテープ(収穫するとバリっと音がする)など多くの感覚に訴える教材を作成し、それらの有効性の評価も行いました。
論文へのリンク

「よく噛んで食べること」をテーマにした食育(論文あり)

聴覚障がいのあるお子さんへ、学校のランチルームでよく噛んで食べることをテーマにした食育を行わせて頂きました。写真は、同じ制服を着た「かむかむくん」「もぐもぐちゃん」の人形を使って、噛み方の練習をしているところです(モデリング)。咀嚼と発語には密接な関係があり、よく噛んで食べることは、口腔周囲の筋肉を鍛え発音やコミュニケーションの向上へとつながります。研究成果は栄養教諭の尾崎はすみ先生(写真左)との共同執筆で論文になっています。
論文へのリンク

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