SIP成果

 「戦略的イノベーション創造プログラム:SIP」(次世代農林水産業創造技術)は、平成25年に閣議決定された「日本再興戦略」及び「科学技術イノベーション総合戦略」に基づき創設された、多機関連携の大型プロジェクトです。当研究室が参加する研究課題「運動・身体機能維持を促す次世代機能性食品の創製」は、栄養摂取と運動トレーニングの両側面から、高齢者の運動機能、脳機能維持に資する食品機能性成分の探索を行うプロジェクトですが、当研究室では、機能性検証のための臨床試験を行う、いわゆる社会実装化に向けた「出口」の役割を担いました。実施したヒト臨床試験の成果を紹介します。

オリーブ果実由来マスリン酸をサンプルとしたヒト試験

論文 Journal of Clinical Biochemistry and Nutrition

ビフィズス菌生菌をサンプルとしたヒト試験

論文Beneficial Microbes

機能性甘酒をサンプルとしたヒト試験

論文Journal of Prevention of Alzheimer Disease

 地域にお住まい高齢者のご協力を得て、酒粕より作られた甘酒、またはそっくりな風味のプラセボを12週間飲用して頂く試験を行いました。条件は「太極拳や自重運動などのレジスタンス運動との併用」としました。兵庫県産酒粕甘酒の12週間の飲用により、認知機能(課題・血液マーカー)、メンタル(うつ)、運動機能(ロコモスコア)、排便回数について、改善または改善傾向が認められました。

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