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GOALS

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7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに

産業技術における高圧力の効果

工学研究科

前田 光治・教授

一般の産業技術における操作変数は温度や濃度ですが、それらの伝達は非常に遅いです。そこで、高圧力を操作変数とした新しい二次電池の開発や分離操作について研究を進めています。圧力は、温度や濃度と比較して伝わりやすく、系全体に均一な素早い変化が実現でき、それにより高速で長寿命の電池や高純度物質の生産に効果があります。


エネルギーの有効利用が可能な機能性薄膜の開発

工学研究科

新船 幸二・准教授

太陽はほぼ「無限のエネルギー源」です。これを有効利用することは環境保護の観点からも大変重要です。そこで太陽光を電気エネルギーに変換する太陽電池や化学プロセスの省エネルギー化に寄与する光触媒など、重要な機能を有する薄膜作製に関する研究を行っています。新しい材料の発見により、これまで以上の省エネルギー化や、希少な元素を用いないデバイスなど持続可能な社会実現に寄与すると期待出来ます。


未利用資源を用いた微細藻類の培養と二枚貝養殖への適用

工学研究科

伊藤 和宏・教授

海水温の上昇など海洋環境の変化は水産業へ多大な影響を及ぼしています。一方で、カーボンニュートラルな資源としてバイオマス発電が積極導入され、純木の焼却灰が大量に排出されるようになりました。私たちは、この純木灰を酸で中和することで、二枚貝の餌となる微細藻類を効率的に培養できることを発見しました。現在、藻類培養のスケールアップやマガキ養殖への適用を進めています。


「放射光×顕微鏡」で社会課題解決に挑む

高度産業科学技術研究所

大河内 拓雄・教授

みなさんが普段目にする光学顕微鏡は、モノの形と色を拡大して観察することができますが、光源としてX線を用いると、原子中に存在する電子のツボを上手に突くことで、元素の種類や結合状態、電荷秩序や磁石の性質など様々な情報をナノメートルスケールで可視化できます。ニュースバル放射光施設にあるX線顕微鏡を用いて、電子デバイスから環境科学、産業製品まで、幅広い研究分野における課題に挑んでいます。


ニュースバル放射光施設でしかできない最先端科学

高度産業科学技術研究所

橋本 智・教授

ほぼ光速で運動する電子の軌道を磁場で曲げると、X線領域の非常に明るい光(放射光)が放出されます。電子を加速するには巨大な加速器が必要で、私の研究室では国内大学最大の「ニュースバル電子加速器」を運用しています。加速器の安定運用と高度化により、放射光による最先端研究や産業応用を推進するとともに、相対論的電子ビームを用いた新光源やLCSガンマ線の生成など、加速器科学の研究を進めています。


エキゾチックな特性を示す電子の探求

理学研究科

水戸 毅・教授

物質の示す多くの性質は、その物質が持つ電子の状態によって決まります。私たちが最近集中的に研究しているテーマの一つは、質量がゼロとみなされ、将来の低消費デバイスや量子コンピューターへの応用が期待されるディラック電子です。私たちの研究グループでは、リンの同素体である黒リンを加圧するとディラック電子が生じることを、超伝導マグネットを用いた核磁気共鳴(NMR)実験によって世界で初めて明らかにしました。


資源供給リスクフリー二次電池の開発

工学研究科

稲本 純一・准教授

再生可能エネルギーを利用した発電には、電力平準化のため定置用蓄電池を利用する必要があります。その蓄電池として広く利用されているリチウムイオン電池にはリチウム、コバルト、ニッケル、銅などの資源が使用されているため、将来的に原料価格の高騰や供給ストップにより電池が作れなくなるリスクがあります。そこで我々は安価で資源供給リスクのない原料を利用した二次電池を実現するため、その研究開発に取り組んでいます。


典型元素の力を活かした機能性有機色素化合物の開発

理学研究科

吾郷 友宏・教授

ディスプレイや照明、太陽電池をはじめとして、私たちの生活は電気と光のエネルギーを相互変換する技術に立脚しており、持続可能社会の実現のためには、電気―光の間のエネルギー変換効率の向上が重要な課題となっています。私は、様々な典型元素の特徴を活用することで、「有機EL用青色発光材料」「近赤外光吸収色素材料」「高透明性高分子材料」等、有機化学を基盤とした機能性材料の開発を行っています。


放射光を用いた量子マテリアルの機構解明

理学研究科

小林 寿夫・特命教授

量子マテリアルと呼ばれる材料の、量子効果を起源とした新奇機能の発現機構を解明するために、測定環境及び計測技術の開発と発展に取り組んでいます。持続可能社会を目指すうえでの根本的な問題であるエネルギー関連技術の革新を、新たな視点での物質開発とその発現機構解明により探索しています。


X線をファイバー光学系で伝送できる技術革新を目指して

理学研究科

田中 義人・教授

X線と物質の相互作用は様々な計測法をもたらしています。X線をファイバー光学系で伝送できるようになれば、光ファイバーケーブル通信網のように、今よりずっと簡便にX線を利用できるようになるでしょう。我々は、中空のガラスファイバーに放射光X線を導入して照射位置を制御し、さらには可視光レーザーを同時に伝送させて、効率よく光物性計測ができる手法の開発に取り組んでいます。


その他のゴールの取り組みは、研究取り組み一覧でもご覧頂けます