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15 陸の豊かさも守ろう

気象災害を引き起こす現象のメカニズム解明

減災復興政策研究科

谷口 博・准教授

気象学・気候学は自然科学のなかでも、我々人類の日常生活に密接に関係する学問です。観測データや再解析データ等の解析、 数値シミュレーション、理論計算などの手法を用いて、過去、現在、未来の現象のしくみを明らかにすること、現象の予測可能性やそれらの知見をハザードマップ等へ応用する等、得られた知見が将来の防災・減災に生かされることを目指して教育・研究を行っています。


里地里山の植生・生物多様性と人の営みの関係

緑環境景観マネジメント研究科

澤田佳宏・准教授

棚田畦畔の草原や水田・水路・ため池のウェットランドなどの里地里山の二次的自然について、その成り立ちを知り、今後の保全と活用を検討するために、人がそれらの土地をどのように利用し、また、どのような恵みを得ていたのか、自然と人との関係を調べています。また、圃場整備と生物多様性保全を両立する方法を確立すべく、畦畔の表土移植などの実験を行っています。


公害問題にみる地域社会のもつ経済成長促進機能の把握

政策科学研究所

大澤 篤・講師

持続可能な社会の実現には、過去に経験したことから学ぶことも必要になります。世界各国・地域の経済発展の歴史を辿れば、工業化の過程には公害問題を伴いました。現在、かつて秋田県鹿角地域に生じた煙害に焦点をあて、賠償等を通じた市場的解決の難しい問題に対して、地域社会がとった具体的対応を把握することで、経済発展や企業成長の望ましい在り方に関する歴史的教訓の引き出しに取組んでいます。


天文学特に地球外知的生命探査から地球と人類の未来を考える

自然・環境科学研究所

鳴沢真也・専任講師

無数の偶然を乗り越えて進化してきた私たちホモ・サピエンスは極めてレアで貴重な存在です。環境破壊、シンギュラリティ、戦争などで滅びてはなりません。はたして人類は生き延びることができるのでしょうか? ヒントは宇宙における文明数にあります。それは文明の継続年数の平均値に比例するからです。SETI(地球外知的生命探査)による文明数の推察から、逆に私たちの未来を考えます。「人類の行末は宇宙にあり」


植物との関わりや緑環境が人の健康に与える効果に関する研究

緑環境景観マネジメント研究科

剱持 卓也・講師

植物を育てることや植物のある環境で過ごすことによる、人の精神的健康、身体的健康、社会的健康に対する効果を研究しています。医療・福祉施設に造成された緑地が利用者や職員、地域住民に与える影響やコロナ禍で果たした役割について調査しました。コロナ禍を経て、緑地や植物との触れ合いがもつ人の健康への効果に注目が集まっており、予防も含めた活用のあり方を検討していきます。


森林における植生と土壌に関する研究、博物館教育に関する研究

自然・環境科学研究所

小舘 誓治・講師

森林の植生や土壌の調査・研究の成果をもとに、併任先の兵庫県立人と自然の博物館において様々な対象に向けて生物多様性に関するセミナー等を実施しています。また兵庫県の環境政策課と協働して「ふるさと兵庫こども環境体験推進事業」(通称;エコロコプロジェクト)を推進しています。その事業では県下の幼稚園・保育所等を訪問して保育者に対してリカレント教育を行い、園児たちに対して自然や生きものに関するプログラムを実施しています。


防災・減災への取り組みと陸水域の生物多様性保全に関する研究

地域資源マネジメント研究科

佐川志朗・教授、地域資源マネジメント研究科長

近年頻発する水災害に対して、我が国では流域治水への転換が進められています。今後は流域全体を視野に入れた多角的な治水対策と生物多様性の保全の両立を図っていく必要があります。これらに関する、公開講演会や、セッションでの企画・発表も行っています。


ミツカンよかわビオトープにおける住民・企業協働型の計画・運営

自然・環境科学研究所

藤本 真里・教授

ミツカン三木工場敷地内にあるビオトープは、2003年の計画スタートから、住民,企業、専門家等5つの主体が関わっています。下記に示す論文では、約10年にわたって住民、ミツカン、鹿島建設、里と水辺研究所、人と自然の博物館(兵庫県立大学教員兼務先)が担った役割を彼らのオーラルヒストリーを元に明らかにしています。その後も、地域貢献活動と位置付けるミツカン、里と水辺研究所、博物館協働のもと、住民グループの活動は継続しています。


研究科における地域資源の保全を目的とした啓発活動の実践

緑環境景観マネジメント研究科

山本 聡・教授

取組み内容:近年、里山では生業の変化により植生が変わり生物多様性が失われつつあります。そのような状況の認識と生物多様性の保全意識を高めるため、各種イベントでのガーデン制作等を通じた啓発活動をおこなっています。淡路花博20周年記念花みどりフェアでは、「Bamboo Life ‘竹でつなぐ庭’」と題し、地域の放置竹林の竹を用いたガーデン作品を学生や職人の方とのコラボレーションにより出展しました。


田園生態系の生物を保全する

地域資源マネジメント研究科

内藤和明・准教授

水田や里地・里山など人に生活によって維持されてきた場所では生物多様性が急速に失われています.そのような場所の絶滅危惧生物や生物群集の保全について生態学を基盤に研究しており,環境保全型稲作が水田周辺に生息・生育する動植物の種組成や個体群密度に及ぼす影響・効果や,休耕田などで実施されている水田ビオトープの管理が植物群集の多様性に及ぼす影響・効果などに着目しています.


その他のゴールの取り組みは、研究取り組み一覧でもご覧頂けます